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イベントレポート

浜フィルEコンサート出演者へのインタビューVol.4

20200421

こんにちは。
今回のEコンサート出演者へのインタビューは試聴会、第4回、第6回、第8回、第22回、第24回、第27回、第29回の公演に出演いただきましたピアニストの山本絵里子さんです。

浜松フィルハーモニー管弦楽団(以下浜フィル):今までに8回夢汎ホールでのEコンサートにご出演いただきましたが、ご感想をお聞かせください。
山本絵里子(以下山本):EコンサートではHHSSというオーディオシステムに電子ピアノを接続して演奏するので、最初はピアノ本体からではなく、ピアノの後ろに置かれたスピーカーから音が出ることに戸惑いました。
ですが回を重ねる毎に、どこから音が出ているかという事よりも、空間に響いている音を聴きながら演奏することが大切だなと思うようになりました。
HHSSの豊かなサウンドと夢汎ホールさんの素晴らしい響きの中に身を置いての演奏は、とても貴重な時間です。
浜フィル:Vol.2のインタビューでピアニストの山本明日香さんも仰っていましたが、普段はピアノ本体から音が聞こえてくるものが背後から聞こえるという事にピアニストの方々は戸惑われてしまうのですね…。

浜フィル:恒例の質問となりましたが、山本絵里子さんがピアノを始めたきっかけを教えて下さい。
山本:2歳の頃、川崎市から県内に引っ越して来ました。
近くに公園がなかったので、同じ歳くらいのお友達ができたらいいなと思い、リトミック※1教室に入ったのがきっかけです。

浜フィル:アンサンブルピアニストとして活躍されており、Eコンサートでも様々な楽器の方との共演で出演いただいておりますが、それぞれ異なる楽器、奏者と演奏する際に心がけていることはありますか?
山本:音の響き方、奏法や発音のタイミングなど楽器によって様々な特性があります。Eコンサートで使用する電子ピアノの特性も意識しながら、できる限り共演させて頂く奏者さんや楽器に寄り添った演奏ができるように心掛けています。
Eコンサートでは、とても有り難いことに素晴らしい音楽家の方々とご一緒させて頂いております。皆さまの作る音楽、奏でる音色はとても素晴らしく、刺激的です。
電子ピアノに内蔵されているピアノの音色の種類は多岐に渡り、曲想によって音色を変えていくので、Eコンサートでは特に音作りに時間をかけています。
浜フィル:いつも山本さんには、リハーサルでの音調整に時間をたっぷり取っていただいきありがとうございます。
常に神経を研ぎ澄まされて共演者の細かいニュアンスを感じ取っていらっしゃる姿が印象に残っています。

浜フィル:最後に、今後Eコンサートで取り組みたいプログラムはありますか?
山本:Eコンサートで使用するのは電子ピアノなので、ピアノの音だけではなくチェンバロやオーケストラなど、多彩な音色で演奏できるのがこのコンサートの魅力の一つではないかと思います。
そしてHHSSの豊かな響きによって、実際にその楽器を目の前にして聴いているかのような臨場感も堪能できます。
Eコンサートならではの、時代や曲想に合わせた音色が味わえるプログラムが演奏できたらと思います。

※1リトミック…スイスの音楽教育家兼作曲家のエミール・ジャック・ダルクローズが開発した音楽教育の手法。楽器を演奏したり音楽を聴いたりするだけでなく、全身を使って音楽を学ぶための方法。

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信頼と実績のピアニスト山本絵里子さん(ピアニスト)へ
インタビューさせていただきました。山本絵里子さんご協力ありがとうございます。

=プロフィール=
山本絵里子 ピアノ

浜松学芸高等学校音楽科(現芸術科音楽過程)卒業。桐朋学園大学を経て、同大学院 演奏研究専攻修了。
第16回日本クラシック音楽コンクール、第8回大阪国際音楽コンクール、第9回日本演奏家コンクールにて全国大会入選。日独交流150周年記念ロベルト・シューマン・ピアノコンクール優秀賞。2009年霧島国際音楽祭に参加。
これまでにピアノを鶴見通乃、故中島和彦、斉木隆、野島稔、若林顕、三上桂子の各氏に、室内楽を藤原浜雄、岩崎洸、新実徳英、北本秀樹、中井恒仁の各氏に師事。また、M.ボスクレンスキー氏、練木繁夫氏の特別レッスンを受ける。
現在、ソロや伴奏、室内楽において演奏活動を行い、後進の指導にもあたる。
グリーンコール伴奏者。(社)全日本指導者協会(ピティナ)指導会員。浜松学院大学非常勤講師助手。