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イベントレポート

浜フィルEコンサート出演者へのインタビューVol.2

20200417

こんにちは。
今回のEコンサート出演者へのインタビューは第13回、第18回、第26回、第34回の公演に出演いただきましたピアニストの山本明日香さんです。

浜松フィルハーモニー(以下浜フィル):夢汎ホールで開催したEコンサートに4回ご出演していただきましたが、ご感想をお聞かせください。
山本明日香(以下山本):電子ピアノと生の楽器のコラボレーションが、どのようになるのかとても興味がありました。スピーカーの配置の関係から、自分の音が背後から聞こえてくることが不思議ではありましたが、非可聴音を含むサウンドをおもいっきり浴びることで、演奏しながらリフレッシュできていたかもしれません。ピアノ以外の音色を選び、普段とは違った楽しみ方もできるのもEコンサートならではだと思っています。
浜フィル:通常、ピアノを弾いていて音が背後から聞こえるということは無いことなので、ピアニストの皆さんは初めて弾かれるときは驚かれています。電子ピアノを使用することでピアノ以外の音を奏でることが出来るのは、山本さんの仰るようにEコンサートの特色のひとつですね!

浜フィル:続いて山本さんがピアノの始めたきっかけを教えて下さい。
山本:最初は、ヤマハ音楽教室に通い始め、そのまま大分時が経ってしまいました。今では考えられませんが、幼い頃の私は、自分で率先して弾けるようになるまで練習する子どもだったようです。もっと上手になりたいと思うようになったのは、小学5年生くらい。。。

浜フィル:山本さんはご自身で演奏会やイベント演奏の企画も行っていらっしゃいますが、今までに印象に残っている音楽活動や演奏会はありますか?

山本:コンサートを自分で企画、運営、出演をするようになってからは、どれも大変で苦労もありますが良い経験になっています。これからも続けていきたいと思います。名ピアニストのコンサートは…故ヴィタリー・マルグリス先生(スクリャービン※1の孫弟子)が来日した際のコンサートで聴いたドビュッシーの『沈める寺』※2が忘れられません。正に音楽の中に光景が広がっていました。

浜フィル:最後に、今後Eコンサートで取り組みたいプログラムなどはありますか?
山本:共演者にもよりますが、チェンバロ、オルガン、ハープなどの音色を使った曲を演奏してみたいです。

※1アレクサンドル・スクリャービン(1872-1915)…ロシアの作曲家でありピアニスト。同じくロシア出身の作曲家兼ピアニストであったセルゲイ・ラフマニノフとはモスクワ音楽院で同級生だった。
※2沈める寺…フランスの作曲家クロード・ドビュッシーが1909年に作曲したピアノ作品“前奏曲集第1巻”に収められた作品。フランスのブルターニュ地方の伝説で『かつて海の底に沈んだ大聖堂(寺)が現れ、鐘と聖歌が響き渡るが、また海の底へ沈んでいく』という伝説をピアノで表現した作品。

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いつもエネルギッシュでバイタリティ溢れる山本明日香さん(ピアニスト)へ
インタビューさせていただきました。山本明日香さんご協力ありがとうございます。

=プロフィール=
山本明日香 ピアノ

浜松市立高等学校を経て、愛知県立芸術大学卒業。同大学大学院音楽研究科博士前期課程(修士)鍵盤楽器領域(ピアノ)修了。
在学中、カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校にて故ヴィタリー・マルグリス氏のマスタークラスに参加。同マスタークラス修了演奏会に出演。
2011年、2019年ソロリサイタルを開催。
2014年〜2018年月見の里室内楽アカデミーマスターコースを修了。
これまでにピアノを横井美智子、和田佐和子、加藤智子、飯尾孝枝、田村明子、松本総一郎の各氏、オルガンを吉田恵、徳岡めぐみの各氏、浜松ドイツリート研究会にて牧野縝、寺谷千枝子の各氏に師事。
浜松ドイツリート研究会副代表、浜松学院大学短期大学部非常勤講師。