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イベントレポート

浜フィルEコンサート出演者へのインタビューVol.11

20200514

こんにちは。
今回のEコンサート出演者へのインタビューは試聴会、第5回、第15回の公演に出演いただきましたヴァイオリニストの石塚和美さんです。

浜松フィルハーモニー管弦楽団(以下浜フィル):今までに3回夢汎ホールで開催致しましたEコンサートにご出演いただきましたが、ご感想をお聞かせください。
石塚和美(以下石塚):演奏していると電子ピアノの音だけでなく、ヴァイオリンの音までも本来の音より倍音が増幅、拡張された感じになり、優しい振動に包まれて弾いているようで、とても心地よい感覚を味わうことができました。その感覚は、ヴァイオリンを木造のホールで演奏したときにホールが1つの楽器のようになり、ホールが自然と音と心身を包み込んでくれているような幸福感と似ていました。
後半のSACD※1を聴くことはとても楽しみです。いろいろなSACDの曲を臨場感のあるHHSS※2で味わえることは、とても贅沢な時間だと思います。各パートの音や、一人一人の音色がクリアに聴こえて臨場感があり、オーケストラで自分が弾いているよう感覚で音楽を聴くことができます。Eコンサートの後には、心や体が温まっていて、さわやかで明るい気持ちの自分になっている感じがします。Eコンサートの魅力は、なんといっても気持ち良さですね。

浜フィル:皆さんにお聞きしておりますが、石塚さんがヴァイオリンを始めたきっかけを教えて下さい。
石塚:音楽好きな母の影響により、まず三歳の手習いとして琴とピアノを始めましたが、地元の新居中学校に管弦楽部が出来た為、母の強い願いで入部に向けて小学5年生からヴァイオリンを始めました。琴はヴァイオリンで進むことを決心した高校一年まで続けました。
高校一年の時に知りましたが、新居地域センターで開催した中学の部活のコンサートを祖母が見に来てくれており、「子供たちの熱心な演奏に感動し、子供たちを育ててくれた先生に有難く、指揮を振る後ろ姿に拝む思いであった」と亡くなる前に手記に記してくれていました。感謝の気持ちで涙が溢れ、ヴァイオリンと共に生きたいと決意しました。

浜フィル:石塚さんは様々な演奏会に出演されていますが、これまでの演奏活動についてお聞かせいただけますか?
石塚:地元の湖西市では、演奏会を地元の人たちが企画してくださり、いろいろなコンサートに出演させていただきました。
その中でも、合併前の新居町時代に新居小学校にて、12年間「わく潮コンサート」を継続させていただいたことや、地元の先生方や恩師に声をかけていただき養護学校、保育園、幼稚園、小中学校等でコンサートや指導をさせていただけたことは、聴いてくださる方々と「心が響き合うことが大切」だということを知る大変有難い経験となっています。
また、「和美クラッシックコンサートin新居」と題したコンサートは、諸先輩方や同世代の仲間、浜フィルからはコンサートマスターを務める森下幸路ご夫妻、アンサンブル・ムジーク浜松からはゲッツ・ハルトマンご夫妻に御出演、御協力をいただいてきたことで昨年13回目を迎えることができました。
浜松フィルハーモニー管弦楽団と弦楽合奏団のアンサンブル・ムジーク浜松は、私の出産前後に創設され、今に至るまで演奏の場をいただいております。子育てをしながらのレッスンと共に日々の研鑽が出来ていることに感謝致します。また、私の夢である音楽で地元に貢献、恩返しをするということは、支えていただける皆様、お客様あってのこととこの場をお借りして御礼申し上げます。

浜フィル:最後になりましたが、今後Eコンサートで取り組みたいプログラムはありますか?
石塚:ヴィヴァルディ作曲の四季全曲を演奏してみたいです。
あと、チャイコフスキー作曲の懐かしい土地の想い出を、もう一度演奏したいです。
次回、皆様にお聴きいただけるときには、ステップアップした内容をお届けできるよう努めて参ります。心技体を整え、音楽と向き合い、前向きに練習を積み重ねていきたいと思います。今後とも、ご支援よろしくお願いいたします。

※1SACD…Super Audio Compact Discの略。CDより繊細な音の録音・再生が可能。楽器個々の音質やオーケストラなど集合体の存在感、録音空間(コンサートホール、スタジオなど)の広がりや奥行きなどがさらにリアルになっている。
※2HHSS…HHSSについて【将軍堂株式会社】(こちらをご覧ください。)

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地域密着型の音楽活動をされている石塚和美さん(ヴァイオリニスト)へ
インタビューさせていただきました。石塚和美さんご協力ありがとうございます。

=プロフィール=
石塚和美 ヴァイオリン

洗足学園大学音楽学部器楽科卒業。 ヴァイオリンを故福井巌氏、 磯恒男氏、森下幸路氏、ヴァイオリン・ビオラ・室内楽を故岡田伸夫氏に師事。
香港ミュージックキャンプにて、マイケル・マ氏に師事。モスクワ音楽院常葉大学セミナー、武蔵野音楽大学インターナショナル サマースクールin東京を受講し、セルゲィ・クラフチェンコ氏に師事。月見の里室内楽アカデミーにて、室内楽をゲッツ・ハルトマン氏、占部由美子氏に師事。
静岡県西部を中心に、室内楽、学校アウトリーチ、オーケストラ等の演奏活動を行うと共に地元新居町を中心に後進の指導に携わる。
スズヤ鍼灸治療院を開業する弟(疋田大輔)の鍼とスパイラルテープの治療により、心身のメンテナンスを行うことで導き出される自然治癒力や人間本来の身体の動きと深い呼吸を取り入れた演奏と指導を目指している。
現在、浜松フィルハーモニー管弦楽団登録団員、アンサンブル・ムジーク浜松弦楽合奏団団員。順愛こども園ヴァイオリン講師。