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イベントレポート

浜フィルEコンサート出演者へのインタビューVol.8

20200428

こんにちは。
今回のEコンサート出演者へのインタビューは試聴会、第4回、第11回、第20回の公演に出演いただきましたヴァイオリニストの岡田恵里さんです。

浜松フィルハーモニー管弦楽団(以下浜フィル):今までに4回夢汎ホールで開催致しましたEコンサートにご出演いただきましたが、ご感想をお聞かせください。
岡田恵里(以下岡田):4回も出演させていただいたのですね!夢汎ホールさんは、ギャラリー汎だった頃から存じ上げている馴染みの(勝手に思っています。)場所である事、室内楽にちょうど良い広さの会場で弦楽器の私にとって、とても演奏しやすいという理由からとても気に入っているホールの一つです。Eコンサートに初めて出演させていただいたのがこちらでした。スピーカーが特殊でとても良い音!!なのは体験済みでしたが、電子楽器との共演に上手くいくか危惧していた事を思い出します。楽器演奏は、演奏作業だけで成り立っているわけではなく、出した(出てくる)音に非常に繊細に反応しています。自分の音はもとより、共演者の音にも。そのため、ピアノが聞こえてくるはずの場所から聴こえない!!違うところから音がする!とピアニストと一緒に不思議な感覚を味わいながらの演奏でした。
もっとも魅力的だと思うのは、体に良いだけでなく、聴き手との距離が近いので空間を共有している一体感を味わいやすいところです。
浜フィル:聞こえてくるはずの所から音がしないというのは、演奏者としてはストレスになってしまいますね。。。

浜フィル:皆さんにお聞きしていますが、岡田さんがヴァイオリンを始めたきっかけを教えて下さい。
岡田:近所に住む幼なじみが習っていたのです。その子のレッスンに同行し見学させてもらって、面白そう、と言った、いや言わされた?!というところでしょうか。

浜フィル:それでは、今までに印象に残っている演奏会などはありますか?。
岡田:高校生くらいの頃から共演させていただく機会があった合唱団とのコラボでの経験です。その頃は、楽譜の音符を鳴らすだけの作業に終始しており自分でもつまらない思いを抱きながら演奏していましたが、打開したくて、音楽に自分の思いを込めようと自分なりにした試行錯誤の跡をお客様に評価して頂いた時は、心が通ったような気がして心底から嬉しかったです。
もう一つ、海外にある重度の障害を持っている方々の施設での演奏で、普段は反応のない方が声を出したり体を動かそうとしたりして反応してくれたことも強く印象に残っています。生演奏って凄い‼︎と思いました。

浜フィル:再開の目処は立ちませんが、今後Eコンサートで取り組みたいプログラムはありますか?
岡田:唱歌などの日本の古い歌を演奏したいです。クラシック音楽と違った感じのリラックスタイムを味わっていただけそうなので。
他には、ピアノとして使用している電子楽器の可能性を大いに活用して、様々な音と共演してみたいので、それらの音との相性やバランスを試す事にとても興味があります。

浜フィル:最後に読者の皆様へお伝えしたい事はありますか?
岡田:演奏仕事がことごとく無くなり、音楽の意味を考えさせられるこの頃。1年に1回だけですが5月に開催していた自分のリサイタルも延期です。年内に出来るかもうしばらく悩もうと思っています。そんな大変な時期ですが、個人レッスンは継続しています、オンラインで!こんな状況でなければ、オンラインなんてもってのほか、と思っていました。機械を通した音、たまに時差もあり、普段ならレッスンをするには不便この上ないツールですが、それでも出来ることがたくさんあります。せっかくこれまで頑張って続けてきた生徒さんたちを引き続き応援できるように、コロナに負けないように頑張りたいと思います。

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力強い演奏で聴衆を惹きつける岡田恵里さん(ヴァイオリニスト)へ
インタビューさせていただきました。岡田恵里さんご協力ありがとうございます。

=プロフィール=
岡田恵里 ヴァイオリン

愛知県立芸術大学卒業。欧州でクラシック音楽を、バークリー音楽院にてジャズやロック音楽等を学ぶ。ヴァイオリンとチェロの二重奏ユニットScalaを結成。毎年リサイタルを開催する他、これまでにラジオ・テレビのレギュラー出演、クラシックを始めシャンソンやジャズなどの演奏、様々なジャンルのアーティストとのコラボレーション等幅広く活動している。ソロ、室内楽、オーケストラなどの演奏活動と同時に、自身で研究中の身体の使い方も取り入れて後進の指導にもあたる。
静岡県演奏家協会会員、浜松フィルハーモニー管弦楽団登録団員、アンサンブル月見の里メンバー