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イベントレポート

浜フィルEコンサート出演者へのインタビューVol.7

20200427

こんにちは。
今回のEコンサート出演者へのインタビューは第10回、第21回、第28回の公演に出演いただきましたクラリネッティストの塚本陽子さんです。

浜松フィルハーモニー管弦楽団(以下浜フィル):今までに3回夢汎ホールで開催致しましたEコンサートにご出演いただきましたが、ご感想をお聞かせください。
塚本陽子(以下塚本):電子ピアノに繋いだHHSSの、とても臨場感のある響きに驚きました。
特にコンチェルトを演奏させて頂いた回では、まるでオーケストラの皆さんが そこに居てくださっているかのような、迫力のある響きを体感いたしました。とても新鮮な体験でした。
そして Eコンサートでは、お客様との距離がとても近い分、お客様の気配をダイレクトに感じることが出来ます。緊張もするのですが、お客様方が作って下さる温かい雰囲気が、まるで背中を押して下さっているように感じられて、とても心強く、幸せな気持ちで演奏に臨むことが出来ます。

浜フィル:モーツァルトのクラリネット協奏曲は、本当にオーケストラと一緒に演奏されているように聴こえましたね。次に、クラリネットを始めたきっかけを教えていただけますか?
塚本:中学校の吹奏楽部です。……元々、クラリネットという楽器の存在すら知らず、他の楽器を希望していたのですが、担当楽器を決める日に たまたま家庭訪問があり、部活に遅刻してしまいました。
家庭訪問の後、慌てて学校へ向かい、音楽室に入った時、ちょうど黒板の前に人だかりが出来ていたので、「この人だかりは何だろう?」と近づいた時に、顧問の先生が「ここにいるやつは、みんなクラリネットに決定だー!このままパート練習に行けー!」…とおっしゃって。
そのまま、人生が決まってしまいました。(笑)
浜フィル:皆さんにも楽器を始めたきっかけをお聞きしていますが、塚本さんとクラリネットとの出会いのお話には驚きました。

浜フィル:現在、オーケストラ、室内楽、ソロと様々な演奏をされていらっしゃいますが、それぞれの魅力を教えていただけますか?
塚本:ソロでは、作品と向き合いながら、自分なりの表現方法を考えていく作業が 楽しいです。……とは言っても、ほとんどの場合ピアニストの方が共演して下さっていることが多いので、ソロの時でも室内楽と思って演奏している事の方が多い気がします。(笑)
室内楽は、他の奏者の方々と、音楽で意志の疎通が出来るのが魅力です。相手が、そう演奏したら、自分はこう返す……と、いうような。ワクワクする瞬間です。
オーケストラは、室内楽で感じている楽しさに加えて、使われている楽器の種類が多い分、より多彩な響きを感じられるのが魅力だと思います。それぞれの楽器特有の音色はもちろんですが、複数の楽器の音色が混ざり合ったときに、まるで絵の具を混ぜ合わせたように、新しい、まるで別の楽器のような響きが生まれる瞬間が好きです。

浜フィル:最後に、今後Eコンサートで取り組みたいプログラムはありますか?
塚本:取り組んでみたいプログラムはたくさんあるのですが…
先ず、ヴィオラとピアノとの三重奏、ブルッフの8つの小品Op.83※は、ぜひ全曲演奏出来たらなと思っております。
Eコンサートの会場で、皆さまとお目にかかれますことを、楽しみにしております!
浜フィル:ブルッフの8つの小品は前半の4曲で終わってしまいましたね。。。是非後半4曲もお願いします。コロナウイルスが収束しましたら、ご出演よろしくお願いします。

※ドイツの作曲家M.ブルッフ(1838-1920)が作曲したクラリネット、ヴィオラ、ピアノによる8つの曲から成る室内楽曲。

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明るい笑顔でまわりを元気にしてくれる素敵な塚本陽子さん(クラリネッティスト)へ
インタビューさせていただきました。塚本陽子さんご協力ありがとうございます。

=プロフィール=
塚本陽子 クラリネット

熊本市出身。浜松市在住。
国立音楽大学卒業。
現在、浜松学芸高校音楽科、常葉大学短期大学部音楽科、各非常勤講師。
浜松フィルハーモニー管弦楽団登録団員、静岡交響楽団団員